眼下に見える整序

 昨日、シラノの開演までの時間を潰すために、日比谷のCafé & Meal MUJIに入った。有楽町のMeal MUJIの方がメニューは充実しているけれど、のんびりと時間を過ごすには日比谷の方が向いている(劇場までも近い)。目当てはごはんではなくおやつだったし。

 中国茶を頼んでのんびりしていたら、窓下に見える宝塚劇場からどっとお客さんが出てきた。それからしばらくして、お揃いの何かを身につけた人々が、道に整然と並び出した。どうやら、タカラジェンヌの皆さんの出待ちらしい。なぜか何度も立ったり座ったり。上から眺めていると不思議だった。カフェのお客さんにも、スターさんたちが出てくる度に視線がそちらに向いている人が何人か。劇場から出てきた観劇帰りの人々だろうか。

 宝塚歌劇は一度も見たことがないうえ、劇団員の方々のお顔も存じ上げないので、多くのフラッシュを浴びるスターの方も、どなたなのかは全くわからなかった。しかし、まだ若手だろう方も含めて、男役も娘役もとかく細い。顔が小さい。舞台映えのする容姿とはあのようなものか、と感心。
 ところで。スターの皆さんのお荷物をもってらっしゃるかたはどういう人なんでしょう?

 どうやら、トップスターの方も見届けたところで、解散。私自身は、出待ちに興味はあまりないが、あれだけ近くに見られるとなると、やりたい方がいるのもよくわかる。しかも、きちんと、システムが出来てしまっているから、そのシステムに従う限りは咎められる心配もない。なんとも不思議。