女信長

 見てきました。
 ざっくりいうと、佐藤賢一の本は、王妃の離婚以外読んでなかったんだけど、この人の書く女性が、今回の女信長のような描き方ならば、二度と佐藤賢一の本は読むまいと思うくらい、女性の描き方が好みではなかった。本を読んでみなくては判断できないのだけれどね。
 役者さんたちは総じて良い出来だったのではないかと思う。中川くんの歌が素敵だった。でも、見に行くのは別に一度でいい。

 そういえば、信長が女性だったという設定の本(「帰る日まで」藤原眞莉)を中学の頃買って読んだ。そちらでは、信長が男性として育てられた女性であると同時に、濃姫が女性として育てられた男性だったという「とりかへばや」的なお話だったのだけれど、読んだ当時、その発想に驚いたものだった。
 同じ作者のシリーズ物は好みじゃなかったけれど、この本だけは好きで、多分実家にはまだあるはず。