フェルメールの色

 フェルメールの色が大好き。特に青。
 点数自体少ないとはいえ、世界中に足を運ぶわけにもいかないので、フェルメールを生で見られる機会は逃せない。残り期間の短いルーブル美術館展を見に西洋美術館に行ってきた。
 上野は、大変な人の多さ。上野駅公園口から上野公園方面に向かって絶え間なく人が歩いていく。昼食をとろうと思って寄ってみたアトレも、どの店も混雑中。ルーブル美術館展も大変な混雑だったが、今週末で閉幕となる阿修羅展の方が混んでるに違いない(国立博物館はちと遠いので、混雑状況は確認していない)。
 肝心のルーブル美術館展だが、ちょっと物足りなかった。もちろん、大好きなフェルメールは堪能してきたし、レンブラントの自画像も、ボスハールトの花束も、ベラスケスの王女の肖像も、ラ・トゥールの大工ヨセフも、とても良かったと思う。
 でも、全体的な構成は、主任キュレーターが言っていたほど「野心的」だとは思えなかったのだ。確かに、「ルーブル」の展示品を飾る方法としては、珍しいのかもしれないけれど、それがそれほどすごいことかと言われるとnon!
 個人的には、国立新美術館でやってた美の宮殿の子供たちの方が構成として好きでした。……展示物はあっちの方がはるかに地味なんだけどね。