国歌不起立:教諭の氏名収集 情報消去求め提訴 横浜
 入学・卒業式の国歌斉唱時に起立せず、神奈川県教育委員会に氏名などの個人情報を収集・記録された県立高校教職員ら18人が17日、「思想・信条に関する情報の収集は県条例に反し違法」として、県に情報の消去や1人100万円の慰謝料を求めて横浜地裁に提訴した。県教委は、県個人情報保護審査会答申を受けて一部の情報を消去した後も氏名収集自体は続けており、その是非が法廷で争われる。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081117k0000e040047000c.html

 東京都ピアノ伴奏拒否事件や、一連の東京都による処分などについてのときも考えていたことだが、公立校の教職員が服務規程に従うべきことが、軽視されてはいないだろうか? 教員が自分の信条に従うことは確かに尊重されるべきだが、もし、それを生徒にも押しつけるようになったら、と思うとぞっとしない。
 学校という場所では、「誰に教わったか」によって、同じ教科書の中身を勉強したはずでも、授業での話題やその軽重は異なってくる。人は機械ではないから当然のことだ。国歌斉唱時に起立しない教員が中立的な立場で生徒への指導を行わないと決めつけることはできないが、可能性は捨てられない。
 訴えを起こした彼らは、そのへん、どう教えてるのかしら?

 あ、私自身は、惰性的に歌っておりました。現状として、他に歌う歌がないことも事実だし、寒い講堂の中で黙ったまんまで座ったりしてるくらいなら、歌でも歌って体を温めたいというのもあったか。あれ、きちんと歌おうと思うと、意外と歌うの難しいんだよ。「さざれ石の」をきっちり一息でうたいきるとかさ。
 中学のクラスには歌わない子もいた。でも、立ってはいたかな。生徒は、起立すべきところは起立しないと怒られたので。

 教員もそれと同じだと思うんだよね。式典の進行の中で、立つべきところに立つってのは当然だよ。それは、思想・信条とは関係ないと私は思う。最低限のマナーだ。